卒業についていくつか

日記

 本を読んで過ごしている。きっと、卒業の話を書くべきだろう。感謝を連ねることを忘れてはいけない。ビッグネームも忘れずに。
 だが、そのようなことはしないつもりだ。僕は卒業証書が嫌いだ。それは結果の証明でなく、むしろ通行証に近い。私を褒めそやようとする態度も、私は好かない。というのも、私は返報性の原理に支配されており、それは僕を常にうんざりさせるからだ。
私はもっとあけすけな態度を好む。アジアの他の国から出稼ぎに来て、そして老いさらばえた女の子たちに見られる種類の態度だ。あんたは難しい教科書を読めるかもね、それはそれですごいと思うけど、私たちは生活の仕方ってのを知ってるからね。その点では私の方が賢いと思うけど。
 僕は彼女たちのことが好きになりかける。そして毎回嫌な気分になる。彼女たちは家族の話を始める。彼女たちは、いとこまで含めて養えるだけの財を稼ぎ、本当に養ってしまう。脳は萎縮し、肺が副流煙で汚れ、背も縮んだ後、一晩に二千本のビールの蓋を開けた手に残るのは……どうしてこんな話を始めてしまったんだ? 私たちは彼女に期待しすぎ、そして失望に対して準備ができていない。結局は人の語ることだ。
何の話をしていたんだっけ? 卒業の話――それもどうだっていい。私は書いている。書くことについて書き、書くことでないことについても書いている。テキストエディタは私を空に持ち上げて、ものすごい速さで書かせる。空気抵抗がそれを一割くらいまで削ぎ落とす。それだけが重要だ。まさに然り。

スタイルについていくつか

はじめに

 ブログをはじめた。暇だったからだ。小人閑居して不善を為す。天網恢々疎にして漏らさず。

 最近読んだ本や、マジリスペクトしている小説家の文体を真似たり、くっつけたり、鋳掛たり、ひっくり返したり、サモツィアー(今作った造語)してみたい。読んだ本を忘れないためにだ。暇だったからWeblogを始めたと言ったな、あれは嘘だ。

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