中学2年生のときに同級生が外洋へ航海した話
人間の中には、淡々と進んでいく日常と、全くの混沌に陥りかけている現在の世界情勢とのギャップを埋めるために、それを肯定する言説に魅力を感じてしまうものがいる。このデータ構造がいいねと言ったから7月10日はスキップリスト記念日といった具合にだ。小さいが確かな幸福。日常の何気ない幸せ……この手の 俵万智的 な現状肯定は、麻酔が怪我を治癒しないのと同様に、物事を良くすることはまったくない。本当に全くない。
以下は、それとは全く関係の無い話だ。小学校のときに私と一緒に本棚を破壊したやつの話だ。『外洋への航海』とでも名付けておこう。